血管探索記

腫瘍や血管の病気のこと、日々に出会ったものから連想する科学、旅行記、コラムなどを記します。

Don't worry, be happy!

幸福度とは「達成目標に関する期待値と実効値の差が最小となったとき最大化する」と仮定しよう。幸福になりたければ、実効値、つまり自分の成し遂げていること、を期待値に近づけるように努力する。

 

しかし、それが困難な場合は逆に、期待値を下げてもよい。すなわち「高望みしない」ということだ。だがこれは「敗北」と捉えられる可能性があり、それは最終的に「挫折」という不幸へと繋がるかも知れない。だとすれば、最初の仮定は正しくないことになる。単に差を見るだけでは不十分ということだ。

 

では別の条件設定をしてみよう。「幸福には閾値がある」という仮定だ。閾値とは下限と言い換えてもいいだろう。ある値を下回ったら、どんなに期待値と実効値の差が小さくとも幸福ではない、そう言う意味だ。その値より上である限り、最初の仮定があてはまる。このように考えたとき、誰しもこの「閾値」に相当する条件を言うことができるはずである。つまり、「譲れないライン」だ。

 

あなたの「幸福についての譲れないライン」は何だろう?僕にとってのラインは、以下のようになると思う。

①健康であること。
②心を許しあえる友や仲間がいる。
③この人には自分を深く理解してもらえるという人がいる。
④ 新しいことを身につけるチャンスと時間があること。
⑤自分の知識・技術のなるべく多くを職務に提供しているという実感。

 

一時期、①が大きく揺らいだ。人生の危機だったが、ようやく今は乗り越えられた気がしている。

②は、2011年以降毎年良くなる一方であり、以前の病院に在職中はブーストがかかった。

結局⑤が一番難しいのだが、客観的にみれば達成されているのかもしれないと思うことはある。だから、ここは僕の期待値が大きすぎるところだろう。これから、期待値を下げるか上げるか、じっくり考えて行かなくてはならない。

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