血管探索記

腫瘍や血管の病気のこと、日々に出会ったものから連想する科学、旅行記、コラムなどを記します。

感慨

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長丁場の学会が終わり、ANA便で福岡を後にし、帰途に着いた。明日はまた、青空が映るまで靴を磨き、新たな一歩を踏み出そうと思う。

しかし今は、寂しいような、もう体力の限界のような、そんな気分でもある。毎日が「やりたいことと、やれることのギャップ」を、一つ一つ確認する日々だった。でもまだやりたいことは確実にある。

学会では、新たな知見を得たのみにあらず、もう一つ、感銘を受けたことがある。それは「普段、直接にはわからなくても、確実に僕を見ていてくれる大切な知人、友人があり、皆、僕のことを忘れず、本気で心配してくれているということを、彼らと直接言葉をかわすことで、痛いほど再認識できた」ということだ。

靴を磨く手にも力が入るだろう。