仕事に疲れたとき、この空を眺めにこの場所に来る。ここは地下の搬入口。地上と地下をつなぐ細い抜け道。行き場を失って巻いている風は、そこで立ちつくす人の耳元でささやく。私はどっちに吹けばいいの、あなたはどっちに吹きたいの、と。未練を残す初夏の…
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