油種間違いはもっとも恐ろしいミスだ。
同僚で「軽自動車には軽油を入れる」という固定観念から抜けられない人がいた。そして実際に、軽自動車(ガソリン車)に軽油を入れてしまったのである。この場合、対処方法がある。JAFを呼んでタンクの軽油を抜き取って貰うのだ。これで事足りるが、間違った給油代金は自分持ちである。ここでしっかり覚えておこう「軽自動車もガソリン車」。
なぜガソリン車に軽油を入れてもさほど危険がないかというと、軽油はガソリンに較べて燃えにくいから、エンジンがかからなくなるだけだからだ。
一方、非常な危険をはらんでいるのが、逆のパターンだ。つまり、軽油車にガソリンを入れてしまった場合である。幸いこれは起こっていないが、万一行った場合、エンジンが爆発する危険がある。
ディーゼルエンジンでは、シリンダーで空気のみを圧縮し、そこへ高圧の燃料(本来なら軽油)を噴出させて発火させる。この燃料がガソリンであった場合、その引火力が強力すぎてエンジンは爆発するのだ。このミスは許されない。
軽油の車にガソリンを給油して、さようならしてしまったら…恐ろしいことだ。