血管探索記

腫瘍や血管の病気のこと、日々に出会ったものから連想する科学、旅行記、コラムなどを記します。

GS night shift vol.6 軽自動車は軽油じゃ・・・

油種間違いはもっとも恐ろしいミスだ。

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同僚で「軽自動車には軽油を入れる」という固定観念から抜けられない人がいた。そして実際に、軽自動車(ガソリン車)に軽油を入れてしまったのである。この場合、対処方法がある。JAFを呼んでタンクの軽油を抜き取って貰うのだ。これで事足りるが、間違った給油代金は自分持ちである。ここでしっかり覚えておこう「軽自動車もガソリン車」。

 

なぜガソリン車に軽油を入れてもさほど危険がないかというと、軽油はガソリンに較べて燃えにくいから、エンジンがかからなくなるだけだからだ。

一方、非常な危険をはらんでいるのが、逆のパターンだ。つまり、軽油車にガソリンを入れてしまった場合である。幸いこれは起こっていないが、万一行った場合、エンジンが爆発する危険がある。

 

ディーゼルエンジンでは、シリンダーで空気のみを圧縮し、そこへ高圧の燃料(本来なら軽油)を噴出させて発火させる。この燃料がガソリンであった場合、その引火力が強力すぎてエンジンは爆発するのだ。このミスは許されない。

軽油の車にガソリンを給油して、さようならしてしまったら…恐ろしいことだ。