血管探索記

腫瘍や血管の病気のこと、日々に出会ったものから連想する科学、旅行記、コラムなどを記します。

ワニの謎

ワニと言えば、通常、クロコダイルかアリゲーターを指し、それらは日本には棲息していない(はず)。しかし、日本にも「鰐」という文字があり、これを「ワニ」と読む。古代日本語で「鰐」は、今で言う鮫のことを指した。現代では、爬虫類のワニを漢字で書くとき「鰐」を当てて良いことになっている。

 

因幡の白ウサギで、兎が隠岐から本州へ渡るのに利用したのは、古事記などでは「和邇」と書かれており、これが鰐という字に代わったようだ。山陰地方では鮫のことをいまでも、鰐と呼ぶ。

 

つまり日本では鰐と書いた場合、時代によって意味が違う。古代なら鮫、現代なら、爬虫類のワニである。

ワニの恩返しに登場するワニはラコステブランドだから、鮫ではなく、正真正銘の爬虫類である。多分どこか外国からやってきたに違いない。
Wikiによればフランスだ。

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