血管探索記

腫瘍や血管の病気のこと、日々に出会ったものから連想する科学、旅行記、コラムなどを記します。

一期一会

一期一会という言葉がある。

 

このIT社会、ジェット機で地球の裏側まで、スペースシャトルで宇宙ステーションにまでいける社会では、もう死語になっただろうか?

 

ニルスのふしぎな旅に登場する、「呪いを受け百年に一度、一時間だけ姿を現す港町ビネタ」は、その一時間の間に、ビネタ人ではない誰かが何か一つでも買い物をしてくれなければ、また百年、海の底に沈んでゆく運命だ… 

この町が目の前に現れる少し前に、浜辺で小さな銅貨を拾ったが、自分には何の価値も無いからと捨ててしまったニルスには、期限までに買い物をしてあげることができず、あと一歩というところで、ビネタは深海へと消えて行った。

 

すぐそこにあるものに手が届かないことがある。一度手放したら二度と手にすることの出来ないものがある。

 

人はきっと、互いに必然性をもって出会う。それを意味あるものにするには、漠然と生きているのでは不十分だ。

 

自らが幸せになるために生き、誰かの幸せを願うために生きる。

 

そうでなければ、日々あなたの手のひらから、大切なものが、まるで海辺の砂のようにさらさらと、流れ落ちては消えて行く。

 

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ゆりのき

昨夜は高校のクラス会で遅くなり、とある街の東横インに泊まった。朝、駅まで歩いているとき、ふと街路樹がユリノキであることに気づいた。

モクレンの仲間で、花はユリというよりチューリップに似ている。北米原産で英語ではチューリップツリーと言うらしい。

今時分は、花の時期がもう終わり、青々とした葉が勢いを増している。
この葉の形が、僕は好きだ。

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日本では、この形を「半纏(はんてん)」に見立てて、この木を半纏木と呼ぶ (ユリノキは学名を直訳しているだけだ)。もし、いたずらして「め」と入れれば火消め組のはっぴにもなる。

最初の種(たね)は、明治8年ごろ渡来した。そこから育った日本で最も古いユリノキが、東博(東京国立博物館)の玄関前にある。

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梅雨が明け、真夏になったら、大きなこのユリノキの木陰で汗を拭きたい。そう思う。

風が巻く道

仕事に疲れたとき、この空を眺めにこの場所に来る。

ここは地下の搬入口。地上と地下をつなぐ細い抜け道。行き場を失って巻いている風は、そこで立ちつくす人の耳元でささやく。

私はどっちに吹けばいいの、あなたはどっちに吹きたいの、と。

未練を残す初夏の太陽と、冬を切り抜けて再び緑と自信にあふれたユリノキが、少しの間対話する。

明日はどんな風が吹き、空はどんな色をするのだろう。

やがて夜の帳が降りるまで、ただ眺めていたい空である。

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肝臓がんビーズ治療○かじり

これまで記した肝臓がんの化学塞栓療法(ビーズ治療《ビーズTACE》)の記事をまとめてみました。専門職の方はもちろん、多くの方に病気予防や治療の予備知識としてご活用頂ければ幸いです。

 

【ビーズ治療(TACE)の施行ポイントはこちら】

 

【ビーズ治療(TACE)の概要はこちら】

 

【ビーズ治療TIPS】

ビーズ記事のみを掲載した解説ブログです。

drmasa-beadstace.hateblo.jp

 

 

【2015年 紙面掲載】

2015年6月 総説 

髙橋正秀、阪口昇二 他 日本IVR学会誌 JSIR Vol. 30 No. 2, 5-12p (2015.6)

球状塞栓物質をどう使うか 総論(Instruction For Use)

 

2015年12月 症例報告 

髙橋正秀、代田夏彦、菅原信二 Rad Fan Vol.13 No.15, 1-4p(2015.12)

Embosphereを用いたflow directed embolization

~AP shuntの閉塞・側副血行路からの腫瘍塞栓~ 

 

【2015年 講演等】

2015年1月8日 講演 エーザイ北総地区講習会(エーザイ松戸営業所)

演題名 肝細胞癌における診断と治療 ~ディーシービーズTACEの理解を深める~

 

2015年2月12日 講演 東京アンギオIVR研究会(明治記念館)

演題名 Microsphere-TACE for HCC [同研究会年間最優秀講演賞受賞]

 

2015年3月14日 講演 第9回三河PET研究会(ホテルアソシア豊橋)

演題名 がんと動脈硬化 ~カテーテル戦略の最前線~

 

2015年4月17日 シンポジスト 第74回JRS総会(パシフィコ横浜国立大ホール)

演題名 Technical considerations and complications specific to Microsphere-TACE

 

2015年5月29日 技術教育セミナー講師 第44回IVR学会総会(宮崎シーガイア)

演題名 How to prepare and utilize Embosphere in TAE for HCC ~The role of bland embolization~

 

2015年5月30日 解答者 第33回日本MSG研究会(宮崎シーガイア)

Case Based Discussion (総腸骨動脈瘤切迫破裂の治療方針・EVARの詳細) 

 

2015年6月3日 講演 エーザイ茨城南部地区講習会(エーザイ東光台研究所)

演題名 DCB-TACE for HCC

 

2015年7月15日 講演 大日本住友製薬茨城県南部地区講習会(大日本住友製薬土浦営業所)

演題名 DEB vs. Lip-TACE ~棲み分けあり?なし?~

 

2015年7月17日 講演 第37回つくばIVRカンファレンス(筑波国際会議場)

演題名 ビーズの真相 ~私たちは何を期待してそれを手にしたのか?~

 

2015年7月25日 講演 第3回DCB検討会(東京コンファレンスセンター品川)

演題名 DCBsを安全に使用するこつ ~いかに合併症を回避するか~

 

2015年8月6日 講演 LCCI(東京医科大学茨城医療センター)

演題名 DEB-TACE ポジショニングと安全性

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

drmasa.hatenablog.com

 

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