血管探索記

腫瘍や血管の病気のこと、日々に出会ったものから連想する科学、旅行記、コラムなどを記します。

ゆりのき

昨夜は高校のクラス会で遅くなり、とある街の東横インに泊まった。朝、駅まで歩いているとき、ふと街路樹がユリノキであることに気づいた。

モクレンの仲間で、花はユリというよりチューリップに似ている。北米原産で英語ではチューリップツリーと言うらしい。

今時分は、花の時期がもう終わり、青々とした葉が勢いを増している。
この葉の形が、僕は好きだ。

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日本では、この形を「半纏(はんてん)」に見立てて、この木を半纏木と呼ぶ (ユリノキは学名を直訳しているだけだ)。もし、いたずらして「め」と入れれば火消め組のはっぴにもなる。

最初の種(たね)は、明治8年ごろ渡来した。そこから育った日本で最も古いユリノキが、東博(東京国立博物館)の玄関前にある。

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梅雨が明け、真夏になったら、大きなこのユリノキの木陰で汗を拭きたい。そう思う。